まんが日本昔ばなし「荒坂長者」
あらすじ
むかし昔、荒坂村という村に、お金持ちでケチな荒坂長者が住んでいました。長者は隣人の金貸しもしており、借金を取り立てることは容赦ありませんでした。
ある時、長者の家に赤ん坊が生まれますが、長者は赤ん坊を嫌って山に捨ててしまいます。しかし、赤ん坊は村人によって助けられ、やがて立派な青年になります。
青年になった赤ん坊は、村に帰郷し、長者から金を借りようとします。長者は最初は渋りますが、青年の誠実さに感心して貸してあげます。しかし、期日までに返せなかったため、長者は無情にも借金を返済するよう詰め寄ります。
困った青年は、長者に恩返しをするために、山で薬草を探して金に換えます。すると、見つけた薬草は高値で売れ、青年は借金を全額返済します。
恩返しをした青年は、長者に昔捨てられた赤ん坊であることを告白します。長者は自分の行いを深く反省し、さらに改心して貧しい人にも施しをするように変わりました。
教訓
- 人を差別したり捨てたりしてはいけません。
- どんな人にも優しさと慈悲を持つことが大切です。
- 金銭に執着しすぎると、大切なものを失います。
- 過ちを犯しても、反省して改めることができます。
備考
- 本作は、江戸時代に語られた「荒坂仁兵衛の昔話」が原作です。
- 「まんが日本昔ばなし」のアニメ版では、第1009話として放送されました。
- 声優は、長者役を大平透、青年役を古谷徹が担当しています。