隠れ島の婿さま

あらすじ

貧しい村に貧乏な青年、善吉が住んでいた。ある日、善吉は森の中で出会った美しい娘、お光に一目惚れする。お光を嫁に迎えたいと考えた善吉は、彼女の家に求婚に行く。

お光の両親は善吉の貧しさを理由に、当初は結婚を反対。しかし、お光が善吉を慕っていることを知ると、条件付きで結婚を許す。その条件とは、善吉が100日の間、自分の家に通って夜間の家事を手伝うというものだった。

善吉は条件を受け入れ、夜になるとお光の家の隠れ島に通う。しかし、99日目、お光の両親が善吉の正体を知って彼を追い払う。お光は悲しみに暮れるが、善吉は諦めず、100日目に再度隠れ島を訪れる。

すると、お光の両親が善吉に謝罪し、お光との結婚を認める。善吉とお光は無事に結婚し、幸せに暮らす。

登場人物

  • 善吉:貧しい村の青年で、美貌のお光に一目惚れする
  • お光:善吉に思いを寄せる美しい娘
  • お光の両親:お光の結婚に慎重な両親
  • お光の祖母:お光の祖父母で、善吉の味方になる

テーマ

  • 貧乏と身分差:貧しい善吉とお金持ちのお光との結婚。
  • 女性の一途な愛:善吉を愛し続けるお光。
  • 成婚にまつわる試練:善吉が100日間通うという条件。

豆知識

  • 『隠れ島の婿さま』は、日本の民話の一つで、各地に伝わる似たような話が存在する。
  • この昔話は、貧しくても誠実な人間が報われるという教訓を含んでいる。
  • アニメ『まんが日本昔ばなし』では、1979年に「隠れ島の婿」というタイトルで放送されている。