『ぶよの一時三年』
あらすじ
昔、村に貧乏な夫婦が住んでいました。ある時、妻が床の中で赤ん坊を産みました。夫は「ぶよっとしている」と赤ん坊を見て言い、妻は怒って赤ん坊を裏の山に捨ててしまいました。
3年後、夫が裏山に行ったところ、立派な若者が現れ、「あなたは私の親ですか?」と尋ねました。若者は、捨てられた赤ん坊が山に住む仙人に育てられ、「一時三年」という仙術を授かっていたのです。この術を使うと、1日が3年間に感じられます。
若者は「一時三年」の術を使って、両親が困らないようにしました。両親は、息子が戻って来てくれてとても喜びました。やがて、若者は仙術の奥義を極めて、仙人になりました。
登場人物
- 貧乏な夫婦
- 捨てられた赤ん坊
- 仙人
- 若者
教訓
- 親の言葉に注意する。
- どんなに貧しくても、子供を育てる責任がある。
- 仙術には、人を助ける力がある。
その他の特徴
- 『まんが日本昔ばなし』の第578話として放送。
- 原作は、日本の昔話「一時三年」。
- 「一時三年」の概念は、時間と空間の相対性を示すもので、禅や仏教の思想に基づいています。