『豆つぶころころ』
あらすじ
お供の侍を連れて旅をしていた殿様が、道端で老婆が豆を煮ているのを目にします。その豆の香りに誘われて殿様は、老婆に一粒分けてもらいますが、老婆は「1粒もらったら、2粒返すように」と条件をつけます。殿様は約束を了承して豆を食べます。
翌日、殿様は侍に命じて老婆のところへ2粒の豆を届けさせます。ところが、老婆はその豆を植えて育てると、なんと立派な藤の木に成長します。藤の木の蔓を登って老婆は天に昇り、その藤蔓が殿様の屋敷まで伸びていきます。殿様は蔓を伝って天に昇り、老婆からさまざまな宝物を授かります。
教訓
- 約束は守ることの大切さ
- どんな小さな善行でも、大きな報いになることがある
- 他者への親切が、自分自身の幸せにつながる
登場人物
- 殿様:旅好きな殿様
- 侍:殿様に仕える侍
- 老婆:豆を煮ている老婆
- 神様:老婆に宝物を授けた神様
エピソード
- 殿様が豆を食べるシーンはコミカルに描かれ、笑いを誘います。
- 藤の木が一夜にして成長する様子は、驚きと感動で表現されています。
- 殿様が老婆から授かる宝物は、金銀財宝だけでなく、健康や幸せなどの無形の宝物も含まれています。
備考
- 『豆つぶころころ』は、日本の民話「豆つぶとんとん」を原作とした作品です。
- 1975年に「まんが日本昔ばなし」の第1話として放送されました。
- この作品は、日本の伝統的な民話を現代に伝えた功績で高く評価されています。