不思議なコマ犬

『不思議なコマ犬』

あらすじ

ある村に、不幸続きの男がいました。ある日、男は森の中で不思議なコマ犬を見つけます。コマ犬は男に「この鈴を鳴らすと何でも願いが叶うが、願いは3つだけだ」と言います。

男は喜び勇んで帰村し、まず金持ちになることを願います。願いは叶い、男は大金持ちになりました。しかし、金持ちになると村人が寄ってこなくなり、男は寂しくなります。

そこで2つ目の願いとして村人に慕われることを願います。願いは叶い、村人は男を慕うようになりますが、今度は金がどんどん減っていきました。

3つ目の願いとして男は金と村人の慕いの両方を願いますが、コマ犬は「それは叶えられない」と言います。コマ犬は男に欲張らないことの大切さを説き、男はそれを悟ります。

男は金と村人の慕いを手放し、これからは欲張らずに生きることを誓います。すると、コマ犬は「お前にはもう願いは必要ない」と言って消え去ります。

登場人物

  • 不思議なコマ犬

教訓

  • 欲張らないことの大切さ
  • 身の丈に合った幸せを見つけることの大切さ
  • 物質的な豊かさよりも、人間関係の豊かさの価値

その他

  • この話は、日本の昔話「福の神と貧乏神」をベースにしています。
  • 「コマ犬」とは、神社や寺院によく見られる獅子に似た狛犬のことです。
  • 『不思議なコマ犬』は、日本昔ばなしシリーズで放送されたアニメーションです。